メモ

Czege著「My Life with Master」を読んでみた。これは……なんだろうな。

まず、あらゆるシナリオについて、状況は固定される。ご主人様が居て、PCはその下僕であること。ご主人様は必ず狂っており、また邪悪でもあること。そして、PCたちはご主人様に死ぬほどこき使われつつ、「決まった結末を迎えるために」各々の場面を演出せねば成らない。

要は、起と転結は決定済みなので、承を頑張るゲーム。

決定済みってどれくらい決定済みかっつうと、ルールでかっちり定義されているくらい決定済み。それも、キャラクターシート上で記述される程に明白なの。言い換えれば、ゲームマスターもプレイヤーも、其々の物語が何時終わるのか制御できるわけな。

俺は阿呆だから言い切るが、普通のTRPGってのは瞬間瞬間をルールで記述し、それをつなげて物語と解釈するんだよ。ところがMLWMの場合、ルールが物語のプロットまで食ってるのな、だから参加者は演出だけ頑張ればよろしい。

これこそ正に、「ロールプレイング」ゲームっつう事なのか?

【結論】
あーあー、そうかそうか、これは「ノートルダムのせむし男」か。最後の場面が、泣けるで。