メモ

Pelgrane Press刊「Trail of Cthulhu」をざっくり読んでみた

  • なにをするゲームか
    • 舞台はまあ1920年〜30年代あたりのどこか。PCたちは探索者になって、駄目なカルティストの陰謀を調査したりしなかったりする。
  • 良いところ
    • 「Esoterorists, the」との最大の違いは〈正気度/Sanity〉の存在。ところが、超自然的恐怖を前にしても狂わずにいられるかどうかは、〈Stability〉という値がカバーしている。じゃあ、〈正気度〉ってのは何なのか?
      • クトゥルフの呼び声」と「Trail of Cthulhu」とでは、精神状態の記述が異なる。「クトゥルフの呼び声」の場合、〈正気度〉は神話存在とかそれに連なるものを見たり知ったりすると削れるっぽい。あー、そうかそうか。別に神話存在関連じゃ無くても、普通に怖いもの見たりしたら〈正気度〉削れたかな?それと同時に、〈正気度〉はPCの狂ってない度合いも示していた……と思う。
      • ToC」はちょっと違う。神話存在を見たり、神話存在に襲われたり、あるいはPCが自ら〈神話知識〉を活用したりするならば、〈正気度〉が判定なしに削れて行く。つまり、〈正気度〉とはPCが既に持っている道徳律だの信条だの哲学だの信仰だのにたいして、どれだけしがみついていられるかをあらわす。対して、超常現象だろうがなんだろうが、恐怖を前にしても狂わない度合いは〈Stability〉で示される。
      • だもんで、「魔術書を読んでるわりには狂ってないアーミテージ博士のようなPCができるんじゃね?」だってさ。(Trail of Cthulhu、70ページ)まあ、BRPの方でも工夫すればできるんかどうか俺には判断できないが、面白そうだと思った。なんとなく、早死にしそうだけど。
    • 240ページに、この本の製作に携わった4人の紳士が紹介されている。つまり、出版者であるS.Rogers、著者であるK.Hite、システムデザインのR.D.Laws、そしてレイアウトおよびイラストのJ.Huguenin。それぞれが独特の陰影で描かれているんだけども、ちゃんと4人全員ストレートジャケットを見事に着こなしているYO。
  • 困るところ
    • 調査系は(以下略)
    • 俺の「クトゥルフの呼び声」に関する知識が生半可だということ。ルールブック読んだこと無いので。