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折角だから、微笑の君主について、書いてみる

全部で8つあるレギオンのうち、冷酷の軍のボス。冷酷と塵灰と痩躯は、三大勢力なので、絶えず暗闘を繰り広げている。冷酷の軍には、暴力に殺された者が集う。

余談だが、塵灰は老衰、痩躯は疾病・飢餓の犠牲者が集う。医学の発達により、昔だったら痩躯行きのやつが、現代では塵灰に入ったりする。でも、時代が変わろうと、人間が暴力を忘れたりはしないだろう。だって、ワールド・オブ・ダークネスだしな!

さて、暴力に殺されたっつうことは、暴力をはたらいた「人間」が居るわけよ。そんでもって、誰かを殺したにも関わらず、のうのうと生きてたりするのね。で、ですよ。貴方は、それが、許せますか?

微笑の君主は、微笑みながら、言うのです。「私に良く仕えるならば、お前の復讐を見逃してやろう」ってな。

いやいやいや、ちょっと待ってくださいよ!鉄の暗黒王国には、「死戒」っつう法律があります。そこに謳われる、いっちゃん大事なことは、「死者は生者に干渉すべからず」なんよ。法律に従って生きるならば、例え憎い憎い憎い伊良子、もとい仇敵であっても、手出しはならないのです。じゃあ、あれだよ。あんたは、レイスとして生きる間ず〜〜〜っと、そいつを眺めてるだけなのか、と。

微笑の君主は、微笑みながら、言うのです。「私に良く仕えるならば、お前の復讐を見逃してやろう」ってな。

よっし、じゃあ殺そう。ビッグ・ボスのお墨付きも、貰ってっからな。殺りかたなんざあ、いくらでもある。自分が実体化して、やるも良し。誰かに憑依して、やるも良し。そうして、世界のどこかで、人が殺される。じゃあ、殺人者一人欠けた分だけ、世界は暴力を生み出さなくなるだろうか?

無理っぽいよねえ。

いつか、どこかで、暴力が命を奪う。ほいでもって、死んでも死にきれない魂が、レイスとなって目覚めるのです。そいつが求めるのは、復讐だ。でも、法律があるから、駄目なんだってさ。そこで、「はい、そうですか」と、諦めるのか?諦められるのか?

微笑の君主は、微笑みながら、言うのです。「私に良く仕えるならば、お前の復讐を見逃してやろう」ってな。

ま、そうやって微笑の君主は、素敵なレギオンを作り上げるのでした。

実力ある人材には、やりたい事をさせてあげる、良いボスですよ。微笑の君主