ジョヴァンニについて

ジョヴァンニは糞野郎どもだ、レイスを何だと思ってやがる!
「他より一歩抜きん出る為の財産」
……確かに、其の通り
カッパドキアンの【訓え】、《Mortis》っつーのはさあ、死霊にとってはどうでも良い代物だった。それに比べて《死霊術》は酷え、だってピンポイントなんだもん。《死霊術》でレイスを見て、儀式魔術で〈枷〉を探して、そいつを〔召喚〕して、〔使役〕するわけよ。どうしても嫌がるならば、〈枷〉を盾に脅迫すりゃあ良いから。死霊術師の基本だ、基本
レイスは食わない、レイスは寝ない、レイスは排泄しない、レイスは物理的障壁を突破できる、そしてレイスは見られない*1……これは、何っつーか、最高のストーカーなんじゃよ。そうやって得た情報を、自分のやりたいことをやるために利用する。当然、あからさまな使い方は避けておく、余計な詮索されると困るからな
ついでに、死んだ血族だってレイスになる可能性はある。*2そうなったら儲けもの。そいつにしか知りえない情報が手に入るからな
まあ、そうやって情報を得ても、ままならない事はある。そこで《支配》と《剛力》ですよ

*1:見れる奴らもいるけど

*2:当然、現世に未練があればの話。でもよう、すべての血族が納得の行く死を迎えると思うか?