プレビュー

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ワールド・オブ・ダークネスの妖怪たちはサルでも分かる理由によりその正体を隠している。1人の人間はとても弱い、例え戦闘訓練を受けていたり闘う意志を固めてたりしてもな。4人になると多少面倒くさい。でもその4人が怯えていたり組織立ってなかったりすれば、弱めの怪物だって皆殺しにできる。でも人間が徒党を組み、敵について調査し、狩りの計画について相談し、その業を身体が記憶するほどに鍛えているとすれば?彼らは恐るべき存在となる。怪物たちが最も恐れるのはそういった集団のことだ。
無論、そういった組織は存在する――それこそがビジルなのだから。中でも有能なセル(つまり、メンバーがある程度の間生き延びているセル)はタクティクス(Tactics)を編み出してゆく。超常存在を傷つけ、その足を止め、さらにはそれについて学ぶための技術である。新人ハンターはセルに加わることでタクティクスを学ぶことができる。大規模集団に加わることの利点の一つは、セル同士が情報を交換できることであり、その情報の中にはタクティクスも含まれる。
タクティクスを正しく展開するには訓練と規律が不可欠となる。また、タクティクスは決して超常的な敏捷性や筋力をハンターに与えるものではない。2人の刑事がビルに潜入する際ごく自然に互いの死角を警戒するように、執刀医が必要とする器具を看護士が察して手渡すように、あるいはバスケットボール選手がマークされてない味方を目の端で確認するように、タクティクスは全てのメンバーが正しく動かねば成立しないのだ。
ゲーム用語でいうと、タクティクスとは基本ルール149ページのチームワークのことである。まあ、追加要素もあるけども、それはハンターのルールブックを待てって方向で。
火計/Controlled Immolation
前提条件:全メンバー:〈冷静〉2、〈体力〉2、〈生存〉1
一部メンバー(1人):〈銃器〉3あるいは〈銃器〉2の専門化「火炎放射器」あるいは〈運動〉3あるいは〈運動〉2の専門化「投擲」(メインメンバー)
一部メンバー(3人):〈武器〉2(サポートメンバー)
必要人数:4人。6人までならば追加のメンバー1人につきサポートメンバーに対して+1のボーナス。7人以上ならばメインメンバーに対して−3のペナルティー
ダイスプール:メインメンバー:〈敏捷〉+〈銃器〉あるいは〈運動〉(着火フェーズ);〈機知〉+〈冷静〉(継続フェーズ)
サポートメンバー:〈機知〉+〈近接武器〉(着火フェーズ);〈機知〉+〈生存〉(継続フェーズ)
行動:即時
コスト:〈意志力〉5点+継続フェーズ1ターンごとに〈意志力〉1点
説明:怪物を焼き殺す、これこそ古来より伝わる伝統的退魔技術である。まず始めに(着火フェーズ)、ハンターたちは怪物の周りをぐるっと取り囲む。サポートメンバーは竿状武器*1を装備しておき、怪物を一定範囲内に足止めする。そこにメインメンバーが火炎放射器を放つのだ。あるいは火炎瓶をヒットさせるのだ。あるいは……まあ何でも良いから怪物を焼くのだ。
怪物に火が着きましたら、毎ターン炎によるダメージを受ける*2。ハンターはタクティクスを継続することで、怪物が自ら火を消したり周囲に火を散らしたりできなくする。着火フェーズでメインメンバーだったハンターが、継続フェーズでもメインメンバーとなる必要は無い。このアクションは怪物がこんがり焼けてしまうか、ハンターが火遊びを止めようと思うまで継続できる。
ボーナス要素:開けた場所(全メンバーに+1)。ハンターは消火器を準備している(サポートメンバーに対して+1。継続フェーズのみ)
ペナルティ要素:狭い場所(全メンバーに−1。継続フェーズのみ)。怪物に炎が効いてないっぽ(全メンバーに−2。継続フェーズのみ)。消火器が無い!(サポートメンバーに対して−2。継続フェーズのみ)。サポートメンバーのイニシアチブがメインメンバーより遅い(全メンバーに−3)

パック戦術ってあるじゃん?あれのハンター版です。

*1:スピアとかジャベリンとか。無ければ鍬とか角材でもおk

*2:基本ルール200ページ参照