トレメール反氏族

魔が差したので、2005年刊行の「Vampire The Eternal Struggle Player's Guide」103〜105頁を抄訳。

トレメール反氏族
概要
トレメール反氏族は、トレメール氏族の反逆者であり背反者。カマリリャを棄て、サバトに組する。
氏族の強み
トレメール反氏族たちは、カマリリャ側の正氏族たちと同じ氏族【訓え】を有するため、同様の長所を具える。彼らは《支配》によって恐るべきブリードを繰り出し、《先覚》によってインターセプトや対ブリード能力を駆使できる。《魔術》は彼らに様様な戦闘手段をもたらす上、トレメール反氏族依存のカードはさらに強力な手ごまとなるだろう。
氏族の弱み
トレメール反氏族は強力なコンバットカードを使うことが出来る、しかしそのためには多くの準備を必要とする。彼らの持つ致命的なストライクはおおむね2ラウンド目移行でなければプレイできないため、トレメール反氏族はまず1ラウンド目を生き延びた上でかつ戦闘継続のプレスを得る必要がある。彼らは戦闘対応していないデッキに対しては猛威を振るうが、戦闘特化型のデッキに対しては苦戦することも多い。トレメール反氏族はまた票数に乏しいため、政治アクションに対抗できるカードを準備しておく必要がある。
使える氏族カード
〔Spirit Summoning Chamber〕トレメール反氏族のみ使用を許されたユニークなロケーションである〔SSC〕により、トレメール氏族のヴァンパイアは《魔術》を必要とするカードを山札から探し出すことが出来る――特定のカードが足りないときには重宝する効果である。
〔Succubus〕重要な〈協力者〉である〔Succubus〕は、〈血〉や〈ライフ〉を相手のミニオンから直接吸い取ることが出来る。4プールというコストは高めに見えるかもしれないが、〔Succubus〕は素手で再生不能ダメージを与え、自らの〈ライフ〉1点を支払うことで+1ブリードを得ることも出来るのだ。
〔Nephandus(Mage)/堕落の民〕同じく力強い〈協力者〉である〔堕落の民〕は1ブリードと2〈ライフ〉を有し、1点のRダメージを与えることが出来る。さらに戦闘中、〔堕落の民〕を対象としたあらゆるストライクやダメージ効果は−1ダメージされる。必要とあれば、〔堕落の民〕は休眠しているヴァンパイアを滅ぼすアクションを行い、それによって1点の〈ライフ〉を得ることが出来る。
(中略)
有効な戦術
カマリリャの従兄弟たちと同じく、トレメール反氏族は戦闘を有利に運ぶ手段として《魔術》を使い、大抵は2ラウンド目以降においてヴァンパイアを焼いたり、休眠させたりすることが多い。トレメール反氏族が不得手とするのは戦闘に長けたデッキや、ストライク:戦闘終了のコンバットカードを使うヴァンパイアである。しかし十分なサポート用のカードがあれば、トレメール反氏族は潤沢な〈血〉を蓄えておくことで確実に〔Thoughts Betrayed〕――コンバットカードを完全に封殺する効果をもつ――をプレイすることが出来るだろう。
トレメール反氏族がトレメール氏族と異なる点としては
(続き)