裏表紙

お前が感じている嫌悪は、目を見れば分かる。
隠そうとしても無駄だ。
そうだ、この傷も、縫合の跡も、見るに耐えないものだろう。
俺に血が通っていたなら、死んでもおかしくないほどの傷痕だ。
だが、俺は命を持たない。
少なくとも、今は。

そして、お前が普通に考えるような命を、俺は持っちゃいない。
炎が俺の中で燃え盛っている、それが死肉の身体を動かしている。
この脚は、地球上の辺境をさ迷い歩いた脚だ。
この手は、人を殺した手だ。
俺が動き続けるのは、ある目的のため。
お前にそれを邪魔することはできない。
俺の手は、人殺しの手だ。

基本ルールの裏表紙、読んでみた。