年表について

真偽はともかく、折角読んだのでメモしておく。Below text is a rough translation of the material from The History of RuneQuest. The translation from English to Japanese is done without a permission from neither the Issaries, Inc. nor the Copyright holder.

  • 1978年:ケイオシアムより、RQ第一版が出た。革新的事項は以下の通り
    • クラスではなく「技能」をベースとするPC記述システム
    • 誰でも魔法を学ぶ事が出来るっていう設定。
    • 独創的世界設定。
    • 経験値の蓄積に拠らない、「技能」の直接的上昇。
    • 足がもげたりする、よりリアルな戦闘システム。*1
    • ダックが居たりするような、ユーモア部分
  • 1980年:ケイオシアムより、RQ第二版が出た。豊富なサプリメントの供給により、オモロ世界が広がった、RQの黄金時代。以下の一覧は、その一部
    • 「Cults of Prax」(1979)とか「Cults of Terror」(1981)とか、カルト設定の詳細っぷりで大人気。信仰の詳細、魔法、カレンダー、カルト同士の関係、下位カルト、などなど。
    • Apple Lane」(1978)とか「Snake Pipe Hollow」(1979)とか、初心者向けシナリオ。
    • 「The RuneQuest Companion」(1983)は、設定資料集。詩文とか、ショートストーリーも載っとるでよ
    • 「Griffin Mountain」(1981)も設定資料集。シナリオフックが、いっぴゃこっぴゃ載っとるでよ
    • 「Pavis」(1982)とか「The Big Rubble」(1983)とか、都市だの廃墟だの、冒険の舞台でなんぼでも使える設定が、載っとるでよ
    • 「RuneMasters」(1980)とか「Plunder」(1980)とか、前者は有名NPC、後者はマジックアイテムなんか
    • 「Foes」(1980)は、NPCの能力値が網羅してあるでよ。萌えポイントの一つは、「ペット屋のおやじ」の次の項目に、「ペット屋のおやじが飼ってるハムスター」の能力値が載ってる事
    • 「TrollPak」(1982)は、トロールに関する情報が、ンゴンゴ載ってる。
  • 1984年:アバロンヒル(以下、アバっさん)が、RQっていうシステムを、貰い受ける。でも、G.Staffordは、グローランサ世界についての権利を保持する。
    • RQの本があって、出版するのはアバっさん。でも、出版物がグローランサ関連だったら、最終的な可否はG.Staffordが下すみたいな。なんでアバっさんが出てくるのかというと、ケイオシアムよりもアバっさんの方が金持ってるから
  • 1984年:アバっさんが、RQ第三版を出す。
    • 第二版と第三版では、魔術システムとか、キャラクターデザインとか、変更されてるっぽい。だもんで、多少は摩擦があったそうです
    • アバっさんは、84年から95年まで、RQ本を出してた。しかし、第二版から第三版へと、サプリメントの内容を移行する作業が、なかなかどうして大変だったそうです。RQファンとしては、さっさと新サプリメントを出して欲しいのに、旧サプリメントの移行遅すぎ、みたいな
  • 90年代初期:でも、良い事だって、ある。
    • テツコのインターネットが普及し、メーリングリストとか出来ちゃったり
    • 同人活動が活性化したとか、しないとか
    • アバっさん側に、K.Rolstonってのが編集人として参戦。第二版のサプリメント作るのにも携わってるような方で、同人から良さげな作家を獲得したりして、新サプリを色々作ったりしました
  • 1994年:なんか、RQ第四版に相当するであろう、「RuneQuest: Adventures in Glorantha」っての作ってたらしいが、G.Staffordにより却下される。
    • さらに、1994年4月、K.Rolstonは、マグネット・インタラクティブ・スタジオ(Magnet Interactive Studios)って会社に、ゲームデザイナーとして引き抜かれる……アバっさん!ちょっとは抵抗しろよ、引き止めろよ!
    • この辺から、ケイオシアムと、アバっさんの関係が、悪化し始める。っつうか、ケイオシアムとアバっさんの関係は、全然良好では無かった
    • 結果として、アバっさんはRQを出版できるけど、グローランサ世界がつかえない。ケイオシアムは、グローランサ世界を使えるけど、RQという形では出版できない。こんな感じに。
  • 1997年:イサリーズ登場
    • ケイオシアムは、イサリーズって会社を設立。今後、グローランサ関連書籍は、イサリーズから出る事に
    • グローランサ世界を記述するに相応しい、新ルールが出るって発表があったらしい。その新ルールが出るまでは、設定部分がモリモリ補完されるって寸法。
    • 結局、イサリーズが発表した新ルールってのは、HWでした。HWのシステムは、RQ第一版〜第三版の流れより独立した作りになっており、何と言うか、RQとは別路線という事に
  • 1997年〜2002年:沈黙の五年間
  • 2002年:ケイオシアム社が、ベーシック・ロールプレイングの再販計画を発表
  • 2003年:アバっさんを買収したハスブロ(以下、ハロ)が、RQの商標を失効ってことにした。*2だもんで、イサリーズがRQの商標権をゲット。また、RQ第三版の著作権は、ケイオシアムの元に帰って来た。ところがところが、ケイオシアムとイサリーズとは、全く別物になっていたのだ
  • 2004年:ケイオシアムがベーシック・ロールプレイング・システムを出版
  • 2005年:G.Staffordが、マングース出版(Mongoose Publishing)から、RQの新しいやつを出すとか出さないとか
  • 2006年:イサリーズが、出版から撤退

なんて波乱万丈!こんだけ色々あっても、版元とかファンとか消えないんだから、RQ凄いなRQ。俺は一生RQネタに置いてけぼりなのだろうが、RQシステムには幸せになって欲しい。普通に、ルールブックとかサプリメントとか、入手できるようになったらイイナ

*1:デザイナーに、SCAのメンバーが居たかららしい…そうなんか?

*2:だって、RQ関連商品を作れないんですもの