黒蛇について

大主教「ああ、よし、まず地獄について話そう。実はだな、地獄というのは、そう悪い場所では無いのだ。」
貴族「何ですと?」
大主教「いやいやいやいやいや、じゃあ話を換えて、天国とはいかなる場所か。天国とは、天国っぽい事ばかり好きな人間が、迎えられる場所なのだ。例えば、そうだな、歌うとか、神と対話するとか、植木に水をやるとか…」
貴族「むう…」
大主教「じゃあ地獄はどうかというと、それとは逆の事が好きな人間ばかりなのだ。乱交とか、略奪とか、拷問とか、そっちの方面だな。」
貴族「それは真ですか?」
大主教「左様!お前の領地を(英国教会のものでは無く)イギリス国王に遺すならば、死んだ後は最高の毎日が待っているぞ!」
貴族「乱交や略奪の毎日が、未来永劫ですか?」
大主教「うむ!」

なぜ大主教が、英国教会に不利な言動をしてるかというと、彼はエドモンド王子だから

というわけで、ローワン・アトキンソンといえば、BBC製作のコメディ「ブラックアダー」であろう。「ブラックアダー」第一期の主人公は、アトキンソン扮するエドモンド王子である。一応、イギリス国王のご子息だが、出来は悪い。基本的に、失敗が多い

カンタベリー大主教は魂の救済を盾にして、死の迫った貴族から領地をまきあげていた。「領地を教会に遺せば、魂は救われる。さもなくば、地獄で永遠の苦しみを味わうだろう」ってな。業を煮やしたイギリス国王は、息子のエドモンドを大主教に推薦する。「わしを失望させるな。さもなくば、主がソドムの町に下した仕打ちを、お前に与えるからな」という、警告付き

上記の対話は、エドモンド王子が死にそうな貴族を、必死に説得しているところ。なんつったって、そばにイギリス国王が鎮座してるから、教会に土地を遺すなんて事にはできないのだ。ソドムソドム