レイスについて、その2

何でもできる人間がいて、そいつが殺されるとする、例えば肉親に。それは絶対おかしいよな、っつーかありえねえよな?母親は今朝も笑顔で自分を送り出してくれたばかりだし、父親とは将来について昨晩遅くまで語り合ったばかりだし。じゃあ、「どんな動機なのか知りたい」だろう。いったい何が両親の賢慮と慈愛を奪い去り、残酷と狂乱で満たしたのか。無論、それが分かったからってどうなる訳じゃあないが、知らずに消えちまうのは嫌だ、絶対に

でもなあ、俺を殺しておいて、さも「子どもを殺された被害者」を装ってる両親の姿を見れば、どうしても抑えきれないだろ。憎悪が、憤怒が、絶望が。なんで手前らみたいな塵屑が、のうのうとお天道様の下で息をしているのか?